教426 初めての動画配信 丹波篠山の幼児教育(教育長ブログR5.4.28)

更新日:2023年04月28日

これまでは対面でやっていた、保育園・幼稚園・認定こども園の教職員向け講話を、本年度は事前に撮った動画を一定期間に時間を見つけて現場で視聴する形で行うことになった。勤務終了後に特定の会場に一堂が会するのは大変な面もあるので、比較的手すきの時に動画を観ればよいという今回のやり方は利点もあるだろうが、問題は説得力のある動画が作れるかどうかということだ。対面での講話や研修会は、その場の雰囲気や思い付きのギャグで何とかやってきた教育長だが、カメラに向かって一人でしゃべる撮影は初めてで大変緊張したじょう。

 

今回の動画で教育長に与えられたテーマは『丹波篠山の幼児教育』。元高校教員の教育長としては、幼児教育にそれほど精通しているわけではないが、生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児期に、子どもたちにこういう接し方をしてほしいということを力説した(つもり)。

 

一番言いたかったことは、これからの変化の激しい社会を生きる子どもたちに、「未来を生き抜く力」(その基礎)を養う保育教育をやって行こうということだ。「生きる力」の具体的中身は、国や県の方針(「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「認定こども園教育保育要領」「指導の重点」等)、「丹波篠山の教育」等でも示されているが、それらを踏まえて各先生方が、自分の言葉でこういう力が必要と考えて実行してほしいと訴えた(はず)。

 

「丹波篠山の教育」で示されている、「朝日とともに目覚め、四季を感じ、自然の中で夢中になって遊ぶ ささやまっ子」という言葉は、本市が目指す幼児教育の姿をよく表している。

 

よく寝て「眠育」、しっかりご飯を食べて「食育」、自然の中で五感を使って遊ぶ「遊び」という『ふた葉プロジェクト』の大事な要素を実行して、元気な子どもたちを育てたい。

 

今回も又、篠山鳳鳴高校生が『探究』授業で作ったポスターを使わせてもらって、「自然体験が多いほど、自己肯定感や道徳観が向上する」、「地域行事の体験が多いほど、社会性や学ぶ意欲が向上する」と補足説明した。

 

よくできた資料だから使わせてもらったのだが、高校生の研究を使うことで、丹波篠山の高校で学ぶとこんなに地域の課題を一生懸命考えるようになる(だから地元進学には利点がある)ということも伝われば嬉しい。

 

最後にこれまでやってきた冒険教育の経験から、「冒険(未知の領域に勇気をもって一歩踏み出すこと)は、人の成長に必要」「冒険にはリスクが伴うが、リスクは避けるものでなく挑むもの。ただし、成長と無関係な危険(ハザード)は取り除いて、子どもの大切な命を守らなければならない」と訴えた。


 

教育長にとって、動画配信自体が未知の領域で冒険と言える。初めてのことにチャレンジして失敗しても、温かく見守ってほしい。それがチャレンジャー(子ども&教育長)の成長につながる。…これも言いたかったことの一つです。

動画配信1
動画配信2
動画配信3
動画配信4