教439 非日常からの学び 全国都市教育長会議その2(教育長ブログR5.5.22)

更新日:2023年05月22日

第73回全国都市教育長協議会定期総会並びに研究大会 帯広大会が「生きる力を育む教育の在り方」をテーマに北海道帯広市(人口約16万人)で行われ、何とか全日程を終え帰ってきた。テーマに沿った文部科学省講話や研究発表や部会協議を通して、全市に共通する課題や各市の特色ある取組など多くの学びがあったが、日常の世界から離れて、いつもの思考から離れて、大局的・俯瞰的・ある意味別の視点から自分や本市の実情を冷静に見つめなおす良い機会になったじょう。

 

複雑で予想困難な社会になっている状況の中で、子どもたちが未来を切り拓いていく資質能力を育むためには、誰一人取り残すことのない個別最適・協働的な学びの実現を一体的に進め、一人ひとりの個性が最大限に引き出され、多様な人々と協働しながら主体的に社会と関わっていける、生きる力を育む取組が必要なことが議論されたが、このことはこれまで教育長が『令和の丹波篠山型学校教育』の中で言ってきたことと共通している。

 

具体的な課題として、

・学校の適正規模化と学校再編

・施設の長寿命化及び複合化

・特別支援教育、ICTを活用した教育、外国語教育等への対応

・教員の資質向上と働き方改革に向けた取り組み

・地域と学校が連携協働した活動の推進

・歴史的財産等の文化財の保護・活用など

も挙げられたが、これらは本市でも取り組んでいくべき共通の課題。特に、いじめ・不登校の増加に対する対応を速やかに進めていかなければならないことも共通している。

 

特色的な取組としては、小学校の授業を午前中に5時間実施して(休み時間が短くなったり、給食時間が遅くなったりするが)、生み出した時間で個別指導など学力アップに取り組んで全国学力学習状況調査の正答率を何パーセントアップしたという報告や、ある市の中学校では全市で定期テストの共通問題を作って、分析と研究を進めたという報告もあった。本市でも紹介していきたい。

 

二日目午後の視察研修で訪れた「酪農王国十勝と帯広畜産大学構内の酒蔵」コースも、今後のまちづくり、人材づくりにつながる学びを得たが、子どもたちに牛舎見学や乳しぼり体験などを提供する認証農家で説明役をしてくれた人は、なんと20年ほど前に教育長と同じく冒険教育に取り組んでいた方だった。


 

広い日本、広い北海道で、数あるコース、数ある農園の中からたまたま選んで立ち寄ったところに、共通の過去を持つ人との出会いがあった。ご縁の不思議さと人生の展開の面白さを感じる。これからもご縁を大事に職務や人生に取り組んでいきたい。

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