教449 子どもから自然を奪ってはいけない 河合良子さんのお話会(教育長ブログR5.6.6)

更新日:2023年06月06日

丹波篠山市が誇る河合雅雄先生(2021年5月ご逝去)を最も身近で見続けてきた奥様河合良子さんが『サル博士とともに65年』というタイトルでお話をされる会が中央図書館であった。いろんなエピソードとともに「子どもに自然を取り返せ」「大人が子どもの自然を奪ってはいけない」と常々言われていたというお話を聞いて、改めて子どもの成長にとって自然の大切さを教えられたじょう。

 

今回のお話会は「ささやま図書館友の会」が「丹波篠山市立中央図書館」の協力を得て開いたもの。

 

最初に河合雅雄先生が愛された宮沢賢治氏の『どんぐりと山猫』の朗読劇があった。中央のスクリーンに絵が映し出され、フルートの演奏も交えながら「ささやま図書館友の会」の会員を中心とした方々が役になりきって台詞を言われ、山猫と人間(一郎)を中心とする不可思議なお話の世界へ引き込まれた。

 

その後、「ささやま図書館友の会」の方の質問に答える形で、河合良子さんが話された。

・犬山市で、大根畑だったところに一から「京大霊長類研究所」と「モンキーセンター」をつくっていった苦労。「流れるままに」結婚から犬山市へ移住、犬山での生活が始まったというところが印象的だった。

・エチオピアの首都アディスアベバでの生活。水がなく、水場で動物たちに交じって水汲みの順番を待ったという話が衝撃的だった。

・46年間住んだ犬山市から河合雅雄先生の生誕地丹波篠山市に転居したこと。全く新しい世界で、緊張の連続だったが、忙しくて病気になる暇がなかったというところで笑いが起こり、「人は友達なしでは暮らせない」というお話に説得力があった。

・河合雅雄先生は常々自然が大切と話され、自然と一体感があれば死に対する考え方も穏やかになるとも。亡くなる時も「あと一時間寝ます」と言って自然に逝かれたという。大切な自然を子どもから奪ってはいけない、子どもに自然を取り返せ。自然に対する畏敬の念を、と様々な言葉で自然の大切さを話された。


 

教育長は多くの皆さんと共に、河合良子さんのユーモアも入れてのお話に引き込まれ、自然の大切さを再認識し、早速翌日は緑に囲まれた田畑で農作業にいそしんだが、自分だけ楽しむのではなく自然の大事さを発信していきたい。

お話会1
お話会2
お話会3
お話会4

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