教486 多様な学びの場 ゆめハウス(教育長ブログR5.8.1)

更新日:2023年08月01日

コロナ禍による生活環境の変化等も加わり、全国的・全県的に不登校児童生徒数は依然増加傾向が続いている。丹波篠山市においても令和3年度から不登校児童生徒数は増えている。不登校対策には、不登校の未然防止につながる「魅力ある学校づくり」、不登校の傾向がある児童生徒の「早期発見・早期対応」、「関係機関と連携した支援」の3つの柱で取り組んできたが、不登校児童生徒には居場所や「学びの場」の確保が大切と考えるじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使ってます)。

 

学校は多様な学びの場であるだけでなく、教職員、友だちや地域の方等とのつながりの場としても重要な役割を果たしているので、子どもたちには仲間と一緒に楽しい学校生活を送ってほしい。

 

ただ、様々な要因によって学校に行きにくい子どもたちや学校生活になじみにくい子どもたちは一定数存在し、その子たちにとっては学校への復帰や将来の社会的自立に向けた、今の居場所や学びの場があることがとても重要だ。

 

兵庫県には、かつて教育長が勤務していた県立神出学園や県立山の学校・県立やまびこの郷など多様な不登校生支援施設があるが、丹波篠山市にも適応指導教室「ゆめハウス」や児童発達支援センター「わかば」、民間のフリースクールなど様々な支援・相談施設がある。

 

「ゆめハウス」には、十数名の登録者があり、いつもは3~4人が利用している(日によって違います)。夏休み中の利用者は少なくなる。

 

「ゆめハウス」に最初に来た子どもは、緊張からか硬かったり表情がない状況が見られるが、次第に感情が出てきて、意思表示ができるようになり、元気が出てくるという。

 

教育長が夏休みに入ってから、「ゆめハウス」を覗くと、一人の小学生が指導員の先生と勉強したり、カードゲームをしたり、卓球をしたりと自分のペースで過ごしていた。

 

その小学生は初めての教育長にも、しっかりあいさつができ、帰り際には卓球の対戦もしてくれた。教育長は気楽にラケットを握ったが、レベルが似通っていたのか思わぬ接戦になり、勝って彼のやる気を奪うのもなんだし、かといってわざと負けるのも良くないしとか迷いながらやっていたが、何度目かのデュースの後、彼の思いっきりの良いスマッシュが決まって、気持ちよく試合を終えることができた。


 

「ゆめハウス」に来ていた児童生徒が元気を取り戻したり、人との関係にも慣れ、学校に戻ったり新たな居場所(高校など)が見つかるように支援を続けます。

ゆめハウス1
ゆめハウス2
ゆめハウス3
ゆめハウス4
ゆめハウス5
ゆめハウス6

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