教518 突き進め 新時代へ 篠山鳳鳴高校体育祭(教育長ブログR5.9.19)
創立147年を迎える県立篠山鳳鳴高校の体育祭をのぞかせてもらった。今年の体育祭テーマは「鳳凰邁進 ~突き進め 新時代へ」で、開会式のあいさつで生徒会長は、「(伝統ある)鳳鳴高校だが、移り変わっていく時代の中で、鳳鳴高校も変わっていこう。新時代へ(良き伝統を)引き継ぎ、ここにいるみんなで最高の体育祭にして、新しい時代を築いていこう」と力強く語ったじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。
入場行進はコロナ禍でできなかったので、今回が4年ぶりの実施だという。クラスごとに元気よく行進し、本部席前で敬礼したり、おどけたパフォーマンスを見せてくれたりするクラスもあった。久しぶりの行進だからか、全てのクラスがパーフォーマンスをやるわけではなく、どのクラスが見せてくれるのかわからず、それはそれでドキドキして面白かった。
放送部(だと思うんですけど)のクラス紹介にも凝ったものがあり、リングアナウンサーのような雄たけび調で紹介するクラスもあった。これは新しい。
校長先生のあいさつの中にも、来年度から始まるSTEAM探究科を意識して「どう見せたら自分たちの頑張りが受けとめてもらえるのかを考えるのが、STEAMのA(アーツ)にあたる。そういうことも意識しながら思い出に残る体育祭にしてください」と、新しい時代を意識したお話が合った。
プログラム一番は全校生による伝統の「鳳鳴体操」で、教育長もやったことがあるポーズもあって、ちょっと高校時代を思い出した。校訓や校歌と同じく、変わらず続いているものがあるのもいいものだ。
縦割り班のクラスカラー対抗綱引きも盛り上がっていた。学年を超えたきずなが生まれ、全校生の一体感も高まるのではないかと思った。
保護者や家族の方も大勢来られていて、子どもたちのがんばりや楽しそうな姿を応援されていた。生徒たちも、この声援と一体感の中で、競技に応援に全力で打ち込む。これはいつの時代にも大事にしたい体験だ。
伝統は大切だが、何も変えないでずっと昔のままやろうとしても続かない。大切な部分は大事にしながら、時代に合った改革をしていかなければならない。今回の鳳鳴高校の体育祭を見てそう思った。
教育長は用事で初めの部分しか見られなかったが、開会式の選手宣誓で「来賓、保護者に感動を与えられるようにがんばります」という箇所があって、生徒の選手宣誓で「来賓」に触れてくれるとは思わず、その時その場にいられて良かった。自分たちと関係がある周りの人にも配慮できる宣誓。温かい心遣いができる生徒たち。よき伝統が続いている。
更新日:2023年09月19日