教787 へき地教育の学びを市内全域へ 兵庫県へき地教育研究大会(教育長ブログR6.11.25)
第63回兵庫県へき地・複式教育研究大会が、県内全域から関係者が集まり、丹波篠山市立西紀北小学校で開催された。全国並びに兵庫県へき地・複式教育研究連盟の研究主題「主体的・協働的に学び、ふるさとへの誇りと愛着をもった人間性豊かな子どもの育成」、今回の大会会場校である西紀北小学校の研究主題「自ら考え 伝え合って学びを深める児童の育成」は、へき地であってもなくても大事な理念であり、今回の研究大会で見た西紀北小学校の授業や児童の生き生きとした姿のエッセンスを市内全域の学校に広げていきたいじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。
山間地や離島等のへき地における教育は、教員の確保や施設・設備の整備、教育の指導方法(多様な意見に触れにくい、人間関係が固定化され、社会性や向上心が育ちにくい等)等困難な条件はあるが、そうであればこそ、その課題を克服するための様々な努力・工夫がなされ(ガイド学習や遠隔教育、異学年交流等)、へき地の利点を活かした取組(一人ひとりの学習状況や特性に応じたきめ細かな指導、意見や発表の場が多く一人ひとりがリーダーを務める機会が多い等)と合わせて、そのエッセンスは他の地域にも広げたい魅力がある。
それぞれの学年の授業とそこでの先生の接し方も学びになる。今回公開授業は、2年生・6年生の算数と5年生の道徳だった。本年度の西紀北小学校は完全複式の学校なので、普段は2学年合同の授業もあるが、今回は各クラス単独の授業だった。
各クラスとも3名と児童数は少ないが、どのクラスの児童も大勢の見学者に動じず、自分らしさを活き活きと発揮していた。6年生は算数を児童が司会・進行するガイド学習でやり、「一人学び」で分かったことを友だちに説明し、他の児童が「おたずね」や自分の考えを伝えたりして、みんなで分からないことを解決しようとしていた。見学者(他の学校の先生)を授業に巻き込む(紙の数を数えてもらう、教育長も数えました)たくましさは他の学校でも参考になる。
5年生はICTを使って同じ地区内の西紀小学校5年生と意見を交流していた(遠隔授業)。西紀小5年生も6人ほどで合わせても少ない人数だが、画面に全員の顔が映り、個々の意見や感想も耳でも聞けるし文字でも確認できるなどICTを駆使して、活発に意見の交換が行われていた。西紀小学校とのICTを使った遠隔事業交流は一昨年度から10~20回はやっているという。こうしたICTを使って、他の学校と交流し多様な意見に触れることができる授業は、市内全域に広げていきたい。
少人数で目が行き届くので、つい手や口を出してしまいたくなるのを我慢して、子どもの頑張りを見守るという教師の姿勢も、他の学校でも大事にしたい。
このように、へき地・少人数教育の工夫や利点は多いが、学校規模やクラス人数、学校が置かれた特性等があるので、そのまま他の学校へ持ち込めるわけではない。しかし、へき地であってもなくても活かせる有効な学び(ヒント)はあるので、そのエッセンスは活かせる。
教育長の開会式あいさつは、いつもの「これからも、知恵と努力を結集してへき地教育盛り上げていくぞー」だったが、どこでも同じではなく、へき地・少人数にあった形も研究していかなければならない。

















更新日:2024年11月25日