教852 深い研究 市史編さん近世編調査報告会(教育長ブログR7.3.11 )

更新日:2025年03月11日

丹波篠山市市史編さん近世編専門部会の令和6年度調査報告会「藩政日記は語る~若者から見た篠山藩青山家文書の世界~」が丹波篠山市立中央図書館で行われた。昨年度から藩政日記の調査を担当している関西大学・同志社大学で歴史学を選考する学生・院生から報告があった。教育長には研究の細部までは分からない部分もあったが、学生たちの豊富な知識と深い研究ぶり、丹波篠山市に残る史料の歴史的価値の高さは心に残った。多くの皆さんと力を合わせて史料の保存と市史編さん等への活用に努めなければならないじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

丹波篠山市では市史編さんに向けて、令和4年度から7つの専門部会(考古・古代・中世・近世・近現代・文化財・自然環境)を設置し、各分野の専門の先生を中心に、市民の皆さんの協力を得ながら調査研究を進めている。

 

そんな中、市民の皆さんに活動を知ってもらうための幾つかの取り組みをしていて、今回、近世編専門部会では江戸時代の丹波篠山を調べる上で欠かすことのできない重要史料「篠山藩青山家文書」の調査研究を担当している関西大学・同志社大学の学生らが現時点での調査研究成果を報告してくれた。

 

同志社大学の「町触研究会」(崩し字で書かれた篠山藩の日記を読む会。週2~3回開催)のメンバー4人(2・3・4回生・院生)が発表してくれた。その中で西国巡礼中に篠山で「行き倒れ」になった女性を33日間に渡って庄屋を中心に村人が介抱したという記事の紹介で、篠山藩の人には旅人に対する温かさのようなものがあったのではないかと話していたのが心に残った。

 

同志社大学4回生の宇澤君の発表では、「禁門の変」という幕末日本史上有名な出来事に、中小規模の譜代藩・農兵がどのように関わったのかという実情が分かる貴重な史料が篠山藩の藩政日記であることが分かった。

 

彼らを指導してくださっている先生方からの講評でも、丹波篠山市に残る「青山家文書」(「藩政日記」等およそ275年前の史料)は長い歴史を生き延びてきた貴重な史料で、その豊富さからも日本の歴史を語る上で欠かせないものであるというようなお話があった。


 

教育長も、かつて高校で日本史を教えていたことがあり、大学院で古文書を読んでいたこともあるが、この日の大学生の発表には知らなかったことも多く、彼らの研究の深さに圧倒された(教育長は単に古文書を読むのが好きなだけだったかもしれません)。今後も大学生や関係者の皆さんとご一緒に古文書に触れ、市史編さんを進めていきたい。

近世調査発表会1
近世調査発表会2
近世調査発表会3
近世調査発表会4
近世調査発表会5
近世調査発表会6