教648 自然との共生 河合雅雄先生顕彰室オープン(教育長ブログR6.4.18)

更新日:2024年04月18日

丹波篠山市が生んだ「世界のサル博士」こと、そして丹波篠山市名誉市民である 河合雅雄先生の顕彰室『万兎(まと)の部屋』のオープニングセレモニーがあった。「まと」は河合先生が兄弟の間で呼ばれていた愛称で、後に児童文学や童話を書かれるときは「草山万兎」のペンネームを使われていた。河合先生の功績を称えて顕彰し、河合先生の思いを未来につなぐ場としてそれが名づけられた。河合先生は、生きとし生きるものを愛され、霊長類学者として、また児童文学者として活躍された。その生き物を慈しみ自然との共生を大事にする教えを受け継いでいかなければならないじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

「万兎の部屋」は、河合先生が晩年にお住まいになった家から近い、丹波篠山市民センターの図書コーナー内に設置されている。河合家を代表して挨拶されたご長男は、「本好きの父の遺志に合う」と喜んでおられた。また、「万兎の部屋」に設置された河合先生の書斎を再現したスペースを見て、「こんなにきれいな父の机は見たことない」とユーモアを交えて話された。ご長男のお話で特に印象に残ったのは、「本は無限の可能性がある。図書館に来た子どもが、万兎おじさんの部屋に迷い込んで、夢と創造と冒険の場になれば嬉しい」というお話しだった。

 

市長のあいさつの中で、河合先生のご功績や、先生の教えが息づく丹波篠山市の取組を紹介された後で、「市長訪問で学校を訪れた時に、河合雅雄先生の名前を知らない児童が多い。何とかせなあきませんね、教育長」とこちらを見て話された。

 

その後、来賓であいさつされた、谷衆議院議員も、「河合先生の名前を知らない小学生がいるというのは残念なことですね、教育長」と旧知の教育長に目を向けられた。

 

よほどその場で、「河合雅雄先生の名前を知らない子がいるかもしれませんが、自然や動植物との触れ合いはすべての学校で大事にしていて、先生の精神はきっちりと継承しています」と発言しようかと思ったが、式の流れを中断してはいけないと思いとどまった。


 

テープカットの後、部屋を見に行った時に、会場に来ていた小学生に「河合雅雄先生知ってる?」と聞いたら、「知っています」という児童や、自然や虫が大好きだという児童もいて、「それみてください。丹波篠山では、しっかりと河合先生の精神は受け継がれていますよ」と会場の皆さんに言うことができてよかった。今後とも、改訂した「私たちの丹波篠山市」(小学校で使う郷土学習資料)の中で『地域の発てんにつくした人々』に加筆した『サル学に取り組んだ研究者河合雅雄』なども活用しながら、河合先生の「森に還ろう」の精神を拡げていきたい。

 

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