教688 上級生の成長 西紀小学校全校学習タイム(教育長ブログR6.6.20)

更新日:2024年06月20日

令和の丹波篠山型学校教育が目指す「個別最適な学び・協働的な学び」の取組例として注目している、丹波篠山市立西紀小学校の全校学習タイムの様子を見に行った。「全校学習タイム」(月に一回程度)は、全校生が体育館に集まり、教員から出された課題を、一人で、あるいは教え合い学び合いを通じてみんなで達成しようというものだ。今回は6年生から1年生までの縦割り班で、伝言ゲームを通して「分かりやすい伝え方」を全校で考えようとしていたじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

丹波篠山市では、1学年1クラスで、1クラスの人数が十数名というところも多い(小学校の平均は1クラス20名程度)。この人数はきめ細かな指導で「個別最適な学び」がしやすいとの利点はあるが、人間関係が固定化しやすいとの課題もある。

 

全校学習タイムの異学年での学び合いは、単学級による人間関係の固定化を和らげる効果があり、同学年だけでは見られない人間関係や行動が見られる。

 

この日の活動で、教育長が最も印象に残ったのは、縦割り班の先頭と末尾にいて班を引っ張る6年生の活躍だった。班員を並ばせたり、配りものをしたり、下級生を助けたりとさりげなくリーダーシップを発揮していた。4・5年生もそれを見ているからか、自分の周りの下級生に積極的に声掛けなどをしていた。

 

一つ目の「伝言ゲーム」では、動画を見た(各自のタブレットで)最後尾の6年生が、その内容を順番に言葉で伝えていき、最後に列の先頭の6年生がその内容を紙に書いて発表するというものだ。

 

全部の班が同じ動画を見たのだが、最終的に伝わった内容(いつ、どこで、誰が、何をしていたか)は違う班もあった。その中で児童たちは人から聞いたことを分かりやすく伝えることの難しさや大切な点を感じていたようだ。

 

次の「言葉で絵を伝え合うゲーム」(上級生と下級生がペアになって、片方が言葉で説明し、もう片方が聞いた内容を絵に描く)も、ワイワイと話しながら楽しそうにやっていた。

 

教員のねらいである「相手に分かりやすい伝え方を見つける」は、一回のゲームだけでは達成できないかもしれないが、対話を通じて他者と交流し、みんなで課題の達成に向けて取り組むという貴重な体験をしていたことに間違いない。

 

ここでも上級生が、ごく自然にお題の紙や答えを描く紙を配ったり、やり方を下級生に説明したりしていた。


 

「全校学習タイム」は様々なねらいはあるが、上級生のリーダーシップという点でも素晴らしい効果が見られた。この上級生の姿を見て下級生が「自分もやがてはああなりたい」というあこがれを抱いたのではないだろうか。教育においては「あこがれ」が最も効くということが教育長の持論だが、あいさつの最後にいつも「オー」と言って手を挙げてばかりでは、子どもたちから憧れられる存在にはなれないか。

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