教747 より良い市政・教育を 市議会長月会議 その1(教育長ブログR6.9.24)
第125回丹波篠山市議会長月会議の一般質問が二日間にわたって行われ、13名の議員の方から様々な事項について、質問や提案があった。どの議員の方も、自分の考えや市民の意見等を基に、より良い市政や教育になるよう、熱い質問をされた。頂いた提案を活かして、少しでもより良い方向に改善していきたい。教育委員会に関するものについて、質問の概要と答弁のアウトラインをお知らせするじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。
【質問事項】スポーツパークの新設について
【質問主旨】
・丹波篠山市には本グラウンドとサブグラウンドが併設している場所がなく、大きなスポーツ大会等を行う事が難しい。スポーツパークが出来れば、多くのスポーツ団体を呼んで交流試合を行う事が可能となり、スポーツによる地域振興、また青少年のスポーツへの関心を高めることが可能となるのではないか。スポーツパークを整備することで、新たなまちの魅力を作り出すことにつながると考えるが、見解は。
【教育長答弁】
「スポーツパーク」については、決まった定義はありませんが、公園や自然の中に野球場や陸上競技場、サッカー場等、複数のスポーツ施設が設置された施設で、近隣では県立の「三木総合防災センタースポーツの森」や「淡路佐野運動公園」がスポーツパークとして設置されています。
市内には「スポーツパーク」に位置付いた施設はありませんが、これに類する施設として、年間35万人に利用いただいている「丹波篠山総合スポーツセンター」があります。また、城東グラウンドや西紀運動公園等の市内のスポーツ施設を同時にご利用いただくことで、市民の健康増進や市内外のスポーツ交流の場としても幅広く利用いただけると考えています。「ソフトボール交流大会」においては、近畿や中国、四国から約20チームが集まることから、丹波篠山総合スポーツセンターや四季の森グラウンド、今田グラウンド等を併用し、大会が円滑に開催できるよう調整を図りご利用いただいているところです。
なお、スポーツ施設の整備については、合併以後、野球場整備にかかる陳情や要望を受け、平成26・27年度に整備した城東グラウンドがあります。専用の野球場整備までには至らなかったものの、観客席や十分な広さを確保したダッグアウトを完備した市民念願の施設改修ができました。加えて、令和2年には今田グラウンドの改修も行っており、スポーツ環境については、一定の施設整備が整ったものと考えています。
こうした経緯・経過も踏まえ、スポーツパークを新たに建設することについては、優先性や事業費等を考慮すると非常に厳しい状況にあると考えます。スポーツ振興・交流については、引き続き、既存施設を活用しながら各競技団体等と連携し、丹波篠山市のスポーツ情報・魅力の発信を行い、関心を高めるとともに、市民生活の活力の一助となるようスポーツ振興に努めていきたいと考えます。
【質問事項】国際バカロレア(IB教育)の導入を
【質問主旨】
・国際バカロレアの導入を検討し、世界に通用する教育を丹波篠山市で行ってはどうか。
【教育長答弁】
このプログラムの目的や考え方については、大変意義深いものであると認識しております。
一方で、いくつかの課題があることが分かってきました。
1つ目に、国際バカロレア教育専門の指導ができる教員の育成やコーディネーターを配置する必要があること。
2つ目に日本の学習指導要領の実施と、国際バカロレアのプログラムを合わせて運用する場合、カリキュラム作成等にかなりの負担が生じるとともに、現行の教科や教科書の枠組みがなくなることから、児童生徒の学びに影響がでてしまうこと。
3つ目に認定校になるまで少なくとも3年かかることや、その間に、国際バカロレア機構に、申請費、年会費、研修費など多額の費用を支払うこと等があります。
また現在、国内の(小学校段階にあたる)国際バカロレアの認定校は、(国内63校、候補校で46校、中学校段階の認定校は39校、候補校は16校となっていますが、)そのほとんどが、大きな私立の学校やインターナショナルスクール、中高一貫の中等教育学校で、公立小中学校での導入は国内でも数例で、大変珍しい例となっています。
以上のようなことから、丹波篠山市において国際バカロレアのそのままのシステムを導入することには課題があると感じています。
ただ、国際バカロレア教育の目指す学習者像として、「探究する人」「コミュニケーションができる人」「思いやりのある人」「挑戦する人」等の視点は、現在の学習指導や生徒指導の中でも意識されてきた非認知能力でもあり、これらは探究的な学習を進めていくうえで、より一層重要になってくる力であると認識しています。
これらの力を育てることは、丹波篠山市の教育方針と一致するところも多く、方法は違いますが、各校で実施されている教育活動を通して、身に着けることが十分に可能です。
今後も教員と子どもが、学び方を学び、それぞれの多様性を認め合い、このような非認知能力の視点も持ちながら目標に向けて学び、こころ豊かで自立する人づくりを進めていきます。
【質問事項】兵庫県政の混乱と影響のうち、県立大学学費無償化制度の継続確認
【質問主旨】
県立大学学費無償化制度の継続確認無償化制度の継続不安の声もある中、県教育委員会から連絡はきているのか。
【教育長答弁】
県立大学の授業料等無償化制度は、高額な学費等が発生する大学では、多額の奨学金の返済に苦慮している若者も多く、結婚や出産、子育てといった将来の生活設計への影響が年々深刻になっている中、学費への不安を無くし、兵庫の若者が安心して希望する教育を受ける仕組みづくりを目的に、県が設置者である兵庫県立大学、芸術文化観光専門職大学において「県内在住者の入学金及び授業料を学部、大学院共に、所得に関わらず無償化する」ものです。なお、同制度は、令和6年度より開始、順次導入され、令和8年度に完全実施が予定されています。
現時点で、制度周知においては、制度創設時より「令和7年度以降については、正式に決定するのは議会の議決を経た後となる」旨を連絡しており、「現状を踏まえた周知等は予定していない」とのことでした。
なお、同制度だけでなく県の教育施策については、子どもたちや市民への影響もあることから、引き続き注視していきたいと思います。
【質問事項】こども・子育て支援の充実した丹波篠山市に
【質問主旨】
(1)待機児童の解消
・待機児童の要因はなにか。また、待機児童解消の取り組みの効果は。
(2)保留児童の検討
ア.0・1歳児の保留児童数が多いのはなぜか。
イ.育休による保留児童のうち、復帰を希望しながら保育施設を利用できないためやむを得ず育休(または延長)している人はいないか。
ウ.特定園希望により保留となった判断基準を教示願う。
(3)保留児童の改善策
1.0・1歳児の定員を確保すべきでないか。
2.地域型保育を導入すべきではないか。
3.年度限定保育事業を実施できないか。
(4)保育士確保
ア.「保育・教育就職フェア」等の施策の効果は。
イ.潜在保育士への働きかけが必要ではないか。
ウ.保育教育職員(正規、非正規)が働き続けられる職場環境(労働条件)を整えるためにどのように取り組んでいるか。
(5)利用しやすい保育施設へ
・こどもと保護者の立場に立って、保育施設をより利用しやすくするべきではないか。
保育施設以外の子育て支援
(1)子どもの居場所
ア.子育てふれあいセンター等の開館時間や利用条件(弁当を食べるスペースの設置等)を改善してはどうか。
イ.市民センターや公民館等の公的施設の利用にあたって無償で貸出をする等、子どもの居場所の充実に取り組んではどうか。
(2)こども誰でも通園制度
・「こども誰でも通園制度」の導入に向けた取り組み状況は。
(1)児童クラブ
・保護者が育児休業取得中は児童クラブの利用ができない。育児休業中の保護者の育児負担は対象児童のきょうだいが就学前と就学後で変わらず、また、就学後のきょうだいにケアが必要な児童もいる。就学後の子どもと保護者の支援として、きょうだいが児童クラブを利用できるようにすべきではないか。
(2)きょうだいを考慮した子育て支援
・「子育てふれあいセンターは、就学前までの子どもが対象なので、0歳児と小学生のきょうだいを一緒に連れていけない」等、子育て支援施策が対象年齢等で区切られることによって、きょうだいを考慮せずに対応される場合がある。すべての子育て支援施策において、対象年齢等で機械的に判断せず、きょうだい等の個別事情を考慮し子育て支援の趣旨に沿って対応すべきではないか。
【教育長答弁】
「待機児童の要因」について、核家族化が進む中で共働き世帯やひとり親世帯の増加など家族形態の変化、多様化する働き方に加え、幼児教育・保育の無償化が始まったこともあって保育ニーズが増加していること等が理由として考えられます。さらに全国的にも保育園、幼稚園、こども園において保育士等の確保が大きな課題となっており、丹波篠山市においても、同様の状況にあることが待機児童の要因と考えています。
次に「待機児童解消の取り組みの効果」については、丹波篠山市では、令和5年度から丹波篠山市待機児童対策遠距離通所補助金交付を制度化し、令和5年度は9人に同補助金を交付した。本制度による家計への財政的支援が、遠方の園に入所いただく一つのきっかけになったのではないかと考えています。
また、にしき保育園を増築、定員が15名増加しました。入所調整の結果、主に味間地区在住から0歳児3人、2歳児1人、3歳児1人が、その他の地域から0歳児1人、3歳児3人が、にしき保育園に入園しており、増築に対する一定の効果はあったと考えています。
「ア.0・1歳児の保留児童数が多いのはなぜか」について、お答えします。保留児童とは、定員超過等の理由により入所できなかったすべての児童を言いますが、その増加理由については、待機児童の増加で述べたことと同様の理由が考えられるところです。
「イ.育休による保留児童のうち、復帰を希望しながら保育施設を利用できないためやむを得ず育休(または延長)している人はいないか」については、0・1歳児申込者のうち、育休延長できる方は30人で、やむを得ず育休(または延長)している人は、一定数おられると考えています。また、認可外保育施設も紹介しているため、中には認可外保育施設を利用されている方もおられると考えています。
「ウ.特定園希望により保留となった判断基準」について、申込に係る入所調整は、丹波篠山市保育所等入所選考実施要綱に基づき実施していますが、この要綱の中に特定園希望による保留となる判断基準はありません。
「1.0・1歳児の定員を確保すべきでないか。」について、お答えします。0・1歳児の定員については、にしき保育園の増築に伴い、定員が15人増加しました。また、7月1日に開園した、こんだ認定こども園における0・1歳児クラスの定員が12人増加しました。定員確保には保育士人材の確保が必要不可欠であり、引き続き、人材確保に努めます。
「2.地域型保育を導入すべきではないか。」については、丹波篠山市では、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例を定めており、その中に地域型保育事業について規程しており、4つの事業類型があります。まず、事業主体が市町村、民間事業所等の場合は小規模保育事業・家庭的保育事業・居宅訪問型保育事業、事業主体が事業主の場合は、事業所内保育事業になります。現在のところ、丹波篠山市において該当する事業所はありません。また、地域型保育事業を公立で実施している近隣市町村もない状況です。
「3.年度限定保育事業を実施できないか。」について、年度限定保育事業は、保育所等の空きスペースや余裕のある保育室を活用して、保育所等を利用できなかった1・2歳児を期間限定(1年度)でお預かりする事業で、横浜市や川崎市、大阪市といった大都市で実施されています。丹波篠山市の保育園・こども園については、現在のところ0~2歳児について満員の状態で空き教室がない状況や新たに保育士の人材を確保する必要があることから、事業実施は難しいと考えます。
「ア.『保育・教育就職フェア』等の施策はどのような効果をあげているか。」について、お答えします。
丹波篠山市教育委員会では保育士人材等を確保する新たな取り組みとして、令和5年度に「保育・教育就職フェア」及び「園見学バスツアー」を開催しました。参加者は10人(延べでは14人)ありました。参加者のうち、令和6年9月1日時点で5人が市職員として勤務いただいています。加えて、令和6年度の就職フェアにおいては、7人の方々に参加いただきました。そのうち、数人に令和7年度4月採用の幼保職採用試験に応募いただいたと聞いております。
「イ.潜在保育士への働きかけが必要ではないか。」との質問について、潜在保育士への働きかけについては、教育委員会としても大切であると考えており、兵庫県が管理する「保育士登録情報」を活用し、採用試験の案内や就職フェア等の案内をしています。
「ウ.保育教育職員(正規、非正規)が働き続けられる職場環境(労働条件)を整えるためにどのように取り組んでいるか。」については、
保育士等の有資格者を幼保派遣支援員として会計年度任用職員として雇用しており、各園へ派遣を実施し、休暇取得や研修会の参加ができるよう支援をしています。加えて、夏季休暇の取得期間を11月末日まで延長し、取得しやすい環境を構築しています。任期付職員については、平成30年4月から正規職員と同様に昇給を行ってきているとともに、会計年度任用職員についても、令和3年4月から昇給制度を導入したところです。令和4年2月には会計年度任用職員等の保育士等について、同年4月には正規職員の保育士等について、給料等のベースアップを行い、処遇改善を図ってきたこところです。
「こどもと保護者の立場に立って、保育施設をより利用しやすくするべきではないか。」について、お答えします。
土曜保育においては、市内各施設で実施しており、就労等を理由に家庭で保育することが難しいお子さんについては、平日保育とかわりなく必要であればいつでもご利用いただけます。今後も保護者の方々が気兼ねなく、気持ちよくお子さんを預けられるような対応を心掛け、事業を継続していきます。
延長保育については、私立のささやまこども園、富山こども園で通常の利用日及び利用時間帯以外の日及び時間において、引き続き保育を実施されています。この事業についても、保護者の方々が気兼ねなく、気持ちよくお子さんを預けられるような対応を心掛け、事業を継続されるものと考えています。
「ア.子育てふれあいセンター等の開館時間や利用条件を改善してはどうか。」とのご提案について、お答えします。
市内に4か所ある子育てふれあいセンターのうち、子育てアドバイザーが常駐する「ささやま及びたんなん」子育てふれあいセンターの開館時間は9時15分から16時15分までであるとともに、プレイルーム等の部屋を利用できるのは、午前中は9時45分から11時45分まで、午後は1時から3時までとしています。
開館時間の延長については、現在の職員配置状況等からすると難しいと考えますが、例えば昼休み時間中においてもプレイルーム等の部屋を利用できるようにする等、現在の開館時間の範囲で最大限ご利用いただける方法を検討していきます。また、館内での飲食スペースの設置についても各施設の状況を踏まえながら検討していきます。
「イ.市民センターや公民館等の公的施設の利用にあたって無償で貸出をする等、子どもの居場所の充実に取り組んではどうか。」とのご提案について、お答えします。
現在、地域の子育てグループ等が無償で使用することができる公共施設としては、おとわの森子育てママフィールド、丹南児童館があります。また、子育てふれあいセンターの事業で「子育てグループ登録団体支援事業」があり、登録することで月3回まで市民センター等の利用料を免除しています。
公共施設の無償利用のニーズが高まった際には、関係部署と相談しながら検討することとします。
「3.保育施設以外の子育て支援の(2)こども誰でも通園制度」について、お答えします。
こども誰でも通園制度は、国の制度として、令和8年度からすべての自治体で実施する予定となっています。
丹波篠山市においては、現在、待機児童や保留児童が発生している状況の中で、どのような場所で開設できるのか、保育士の確保をどうするのか等、難しい課題はありますが、国の制度に則り、令和8年度の開設に向けて検討していきます。
「4.就学後の子育て支援の(1)児童クラブ」について、お答えします。
まずは、「就学後の子どもと保護者の支援として、きょうだいが児童クラブを利用できるようにすべきではないか。」について、お答えします。
児童クラブの入所の資格については、「丹波篠山市放課後児童健全育成事業の実施に関する条例」において定めており、育児休業中は保護者が自宅等におり、家庭において保育ができるとみなし、利用対象外としています。但し、出産後の体調不良等により家庭において適切な保育を受けることができない等の理由がある場合には利用可能です。
児童クラブ施設の収容能力に余裕がない状況下においては、まずは仕事等により保護者が家にいない等、家庭において保育を受けることができない児童を受け入れることとし、収容能力に余裕が出てきた場合には、改めて入所資格等の検討を進めていければと考えています。
「4.就学後の子育て支援の(2)きょうだいを考慮した子育て支援」について、お答えします。
「すべての子育て支援施策において、対象年齢等で機械的に判断せず、きょうだい等の個別事情を考慮し、子育て支援の趣旨に沿って対応すべきではないか。」について、個別事情を配慮する視点は大切であると認識しています。例として挙げていただいている「子育てふれあいセンター利用対象児のきょうだいとなる小学生の利用」にあたっては、利用上のルールを検討することで改善できると考えるため、現場の意見も踏まえ検討していきます。
本日いただきました多くのご意見、ご提案も踏まえつつ、引き続き、「日本でいちばん魅力にあふれ、子どもがぐんぐん伸びる子育て・教育ができるまち丹波篠山」をめざして取り組んでいきたいと思います。











更新日:2024年09月24日