教1040 試行錯誤 篠山東雲高校成果発表会(教育長ブログR8.1.20)

更新日:2026年01月20日

1学年1クラスの小規模農業高校である兵庫県立篠山東雲高校の成果発表会が、1月17日に丹波篠山市民センターであった。これは地域農業科の特色を生かした農業・環境に関する様々な体験活動の成果を多くの人に知ってもらうもの。教育長が聞いた3年生の『課題研究』は、生徒が自分でテーマを決めて1年間研究し、その研究や学習の成果と共に、高校時代3年間の集大成という意味も含まれている。

結果的には、課題設定のねらいどおりにいかなかったものや失敗もあったが、その結果を分析し、今後の改善策にも触れていた。実際の改善は後輩たちに受けつがれるのだろうが、この課題研究で得た力(分析力、失敗を次の改善に活かす力等)は、これからの自分の人生に活かしていって欲しいじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

校長先生は開会のあいさつで、「今日は阪神淡路大震災という大きな自然災害があった日です。自然は脅威でもあり、人間の思いどおりにいかないところもあるが、人を支えてくれる存在でもある。今日は自然や農業を大事にする篠山東雲高校のパワー見せて下さい」等と話された。

 

生徒発表の前に、化学メーカーを途中で退職して実家の農業を継ぎ、いろいろな企画を立ち上げておられ、教育委員である吉良佳晃さんの『農都 丹波篠山を未来へ~これからの農業・農家の役割』という講演があって、農業経営の話しだけでなく、農業を通じた生き方・未来づくりの話があった。

 

生徒たちの発表では、「『ネズミの忌避法の調査』では、ネズミの被害を避けるための方策を考えるために個体数の調査をしようとしたが、同じ場所にトラップを仕掛けてしまったりして一匹しか捕まえられなかった。(捕獲時は清掃をし過ぎない等の改善が必要)」や「『酒粕のフードロスを減らすためのマドレーヌ製造』では、日本酒を作る際に出る酒粕の廃棄を減らすために、マドレーヌの製造に活かせないかと、入れ方や量を調整して何度かやってみたが、香りが薄くなりすぎたり、甘味が強くなりすぎたりしてしまった(適切なやり方や適量が難しい)」や、「『本校農作物の栽培に関する課題』への対策として、苗販売の増収を目指して新たに各種ハーブ類の販売に挑戦したり、スイカの増産を試みたりしたが、発芽率が悪かったり、わき芽取や誘引、人口受粉等が十分にできなかった(新たな試みは簡単には成功しない)」のように、試行錯誤を繰り返したり、失敗からの学びや次への対策の考察等、未来につながる気づきを得ていたように思う。


 

教育長が初代校長を務め、素直で伸び率ナンバーワンの生徒たちが今も育っている篠山東雲高校。課題研究や学校生活で学んだ「試行錯誤」の経験を活かして、自分の生活や社会の課題解決に向かっていってくれることを願っています。

東雲成果発表会1
東雲成果発表会2
東雲成果発表会3
東雲成果発表会4
東雲成果発表会5
東雲成果発表会6