教875 桜の中の別世界 第50回記念篠山春日能 (教育長ブログR7.4.16 )
江戸時代後期に当時の篠山藩主青山忠良公が寄進建立され、当時、箱根より西で最も立派な能舞台と言われた春日神社能舞台で、第50回記念となる篠山春日能が開催された。昨年、修理・耐震補強工事が行われた立派な能舞台で、満開の桜の中で演じられる幽玄の世界に引き込まれ、しばし異次元の別世界に入ったような気持がしたじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。
丹波篠山市にこのような立派な能舞台が存在し、そこで一流の能楽師の方々によって演じられる「丹波篠山春日能」が、半世紀にも渡って受け継がれていることは丹波篠山の誇りであり、能舞台も含めてこの催しの維持発展に関わってこられた皆様に感謝申し上げます。
今回演じられたのは、能二曲『熊野』(ゆや)・『恋重荷』(こいのおもに)と狂言『貰婿』(もらいむこ)。能の物語は解説を読まないとよく分からないところもあるが、能面を付けた演者が太鼓や小鼓、笛の音や謡い、「ヨー」「ホ~」「ポン」等の掛け声が響く中、ゆっくりとした動きの舞台に、桜の花びらが舞い散る光景は、正に幽玄の世界。時間が止まったような場に佇み、日常を離れる貴重な体験をすることができた。
狂言は分かりやすい筋運びで、現在でも理解できる人情の機微に笑いも交えて、変わらぬ人間の本質、笑いの大切さを感じた。
こうした貴重な伝統が残る地で、古典芸能を愛でる人が多くいる文化風土の中、子どもたちもそうした大人を見て育ち、成長や自分の関心に応じて伝統文化に関わる体験をすることができる環境は、間違いなく心豊かな人づくりにつながっている。















更新日:2025年04月16日