教949 宝物 古文書調査合宿(教育長ブログR7.8.12 )
今年で3年目になる令和7年度第1回丹波篠山市史編さん近世編専門部会の古文書調査合宿が、今年も丹波篠山市立中央図書館で行われ、4つの大学から来られた約20名の学生が、大学や博物館の先生方の指導を受け2泊3日の調査をがんばっていた。調査の対象である篠山藩「青山家文書」が江戸時代の藩政史料として宝物であるだけでなく、近世古文書に関心がある学生が、他大学の学生や諸先生と一緒に泊りがけで本物の史料に触れ交流するという体験も、青春時代の大きな宝物だじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。
今回の調査合宿に参加されたのは、神戸大学・関西大学・同志社大学・京都大学で日本史を専攻したり、自主研究する大学生・大学院生。回を重ねるごとに参加者が増え、リピーターもいる。
この調査合宿は丹波篠山市史編さん事業の実施に伴い、市史への反映と、青山歴史村所蔵史料を歴史資産として保存し活用できる体制づくりのために実施するもので、以前は簡易な目録しか作成されていなかった史料の(藩政日記を中心に)整理・調査が進んだ。
大学院時代に近世文書を研究した教育長が懐かしく古文書を見ていると、関西大学文学部の教授が「この文書はおもしろいですよ」と興奮気味に紹介してくださった。江戸幕府創設以来200数十年間京都に来たことのなかった将軍が、幕末の外国船来航を機に京都にやってきた様子が書かれている(その時幕府の要職を務めていた篠山藩主青山家の様子も)という説明を、かすかな記憶の幕末のペリー来航(1853年)を思い出しながら聞かせてもらった。
『京都所司代』についての修士論文を書いたという院生は、来春市役所の学芸員としての就職が決まったと喜んでいた。これからも研究を続けて博士論文を書きたいという彼女に、「(教育長は)享保時代の新田開発についての修士論文を書いたが、その後古文書から遠ざかってしまって読めなくなってしまった」と言うと、「私も(古文書から離れないように)気を付けます」と答えてくれた。意欲溢れる若者の前途に祝福あれと祈りたい。
1班が4~5名で構成された調査班では、普段接しない他大学・異学年の学生や地域資料整理サポータ(地元ボランティア)らの交流があり、こうした同好の士との交流や教科書には出てこない史実が書かれた実物史料との出会いは、正に宝物。気づきや触発にあふれていた。















更新日:2025年08月12日