教1182 至福の時間 市史編さん古文書調査合宿(教育長ブログR8.8.28)

更新日:2026年08月28日

今年で4年目、通算5回目になる丹波篠山市史編さん近世編専門部会の古文書調査合宿が、丹波篠山市西紀支所の多目的ホールで行われ、3つの大学から来た大学生や院生が、大学や博物館の先生方の指導を受け2泊3日の調査に取り組んだ。かつて古文書を学んだ教育長は、同じ分野を研究する先生や若者たちと話をしながら、大好きな古文書に触れる至福の時間を過ごすことができたじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

今回の調査合宿に参加したのは、関西大学・同志社大学・京都大学で日本史を専攻したり、自主研究する大学生・大学院生。リピーターも多く、それだけこの調査合宿が充実しているということ。

 

この調査合宿は丹波篠山市史編さん事業の実施に伴い、市史への反映と、青山歴史村所蔵史料を歴史資産として保存し活用できる体制づくりのために実施するもので、今回は特にこれまでの調査合宿で作成した藩政日記の目録:資料カード(約570点)の不統一や記述の抜け落ち等の確認を行う。

 

関西大学名誉教授で丹波篠山市史編さん近世編専門部会長の田貫先生とお話しすると、「これまでいくつかの市史編さんに携わってきたが、このような古文書調査合宿があるのは丹波篠山市だけ。学生たちが自分の大学以外の人と触れ合うことができるのも貴重な機会だし、自分としても学生と触れ合えるのは楽しい。今後、この調査合宿で得た成果を市民の人にも発表する機会を設けたい」とおっしゃっていた。

 

教育長は、「このような合宿で古文書調査に学生の力を借りるのは、市史編さんにとってもプラス、参加する学生にとってもプラス、指導する先生方にもプラス、その成果を知ることができる市民にとってもプラスで、ウィンウィンウィンですね」と話した。

 

各班に分かれて作業が行われ、そこで経験の浅い学生は先輩から読み方や資料整理の仕方を学んでいた。ある学生が「私は歴史の専攻ではないのですが、自分が今後進もうと考えている福祉分野においても、江戸時代の地域の生活(助け合い)が分かるのは、参考になります」と話してくれたことも心に残った。

 

 

大学院時代に近世文書を研究したことがある教育長は、スタッフが崩し字で書かれた古文書の文字を解読し現代語で書き写されているのを見かけたので、一緒に読みながら「この□は虫食いで文字が読めないからですね。人名の後ろにある文字は『殿』ですかね」等と話しかけた。「そうです。あっ最後の『殿』をカードに書くの忘れてました。」と言われ、「この『殿』がついているのが篠山藩の家老の名前で、その横の名前だけの人がこの日記の書き手です」と教えてくださった。

 

見学を終えて会場を出ようとすると、「ひと言あいさつお願いします。」と頼まれたので、「丹波篠山の市史編さんにこれだけ多くの皆さんが参加してくださっているのを嬉しく思います。私もかつて古文書を読んでいて、研究者になりたいと思ったこともありましたが、いつしか遠ざかり、今では読めない字も増えました。この古文書合宿体験が皆さんの研究に活かされるのはもちろん、今後の人生にとっても貴重な経験にしてほしいと思います」等と話した。


 

今回の古文書合宿の場が、学生や院生たち、指導される先生方、地域資料整理サポーター、市史編さん室職員等、多くの人にとっても至福の時間を共有する場になっていたと思います。参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

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