教1184 戦争は終わっても終わらない 世界平和アピール七人委員会講演会(教育長ブログR8.9.1)
世界平和アピール七人委員会は、丹波篠山市今田町出身で平凡社を創設した下中弥三郎氏の呼びかけで集まった7人の不偏不党の知識人・文化人の有志の会。国際間の紛争は武力によらず平和的な話し合いで解決すべきだとの考えに立って、多くの平和アピールを国内外に表明し続けている。初期のメンバーには、平塚らいてうや湯川秀樹等がいて、現在は小沼通二さん(物理学者)や高村薫さん(作家)等新たなメンバーで活動を行っている。今回は、写真家(著作もあり)の大石芳野さんによる「あすへの記憶~戦争が繰り返される今、未来の戦争をなくすために~」というテーマの講演会が丹波篠山市民センターで行われたじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。
世界平和アピール七人委員会は1955年に発足し、下中弥三郎氏の没後50年の節目となる平成23年度から、下中氏の故郷である丹波篠山市で毎年平和講演会を開催しており、今回で14回目となる。
大石芳野さんは、40年余り国内外でドキュメンタリー写真を撮り続け、戦争によって踏みつぶされた傷を持ち続けてきた人たちの写真や聴かれた話を披露しながら、未来の戦争を無くすために私たちはどうしたらいいのかしっかり考えていかなければならないというメッセージを投げかけられた。
ベトナムやラオス、カンボジアやアフガニスタン等の戦禍やチェルノブイリ等の原発事故後の人の生活を写してこられた大石さん。表面上の戦争は終わったとしても、その戦いで負った傷に苦しむ生活はその後も長く続く。その実態を見続けてきた大石さんは、それを「戦争は終わっても終わらない」と表現されていた。
その後、湯川秀樹さんの教えを受けた物理学者で長く世界平和アピール七人委員会の委員をお務めになり、本市にも何度もお越しになっている小沼通二さんがコーディネートされるパネルディスカッションがあった。
下中美都さんや中西文枝さん、藤原典英さん等大人の登壇者と共に、3人の高校生が参加して、今回の講演を聞いての感想や平和を維持するためにどうしたらいいのか等について、自分の考えを発表した。市内外の高校に通う高校生3人の受け答えはすばらしく、人の話を正確に聞きとり、自分の意見をしっかりと言える姿に感動した。3人とも、中学校まで市内で学んでいて、3人を育てた市内教育の充実ぶりを参加者の皆さんに披露してくれたことが嬉しかった。
教育長は最後の謝辞で、講演者やパネラーの皆様にお礼を述べるとともに、未来の戦争を無くすために自分自身として考えることは、本日のような戦争・戦禍の実装に触れる機会に出来るだけ足を運んだり、世界の情勢に目を配るとともに、何よりもまず自分の目の前の人を大事にし、争いのない良い関係を築いていくことに努めていきたいと話した。
また、「先日陶の郷TAMBA GATEWAY CENTERで、丹波篠山市今田町出身で平凡社の創業者であり、本日の講演会につながる世界平和アピール七人委員会を作られた下中弥三郎展を見てきましたが、そこで弥三郎氏が偉大な陶工であり、出版人であり、世界平和に尽くされた方というのを改めて知るとともに、小学校や師範学校の教師もされ、『出版は教育である』という言葉にもあるように、『全人類は一つであり、人類はみな手を繋いでいくべきであるということをみんなが考えるように教育をすることが大事である』というお考えにも触れ、改めて教育の大切さを感じたところです」とも話した。
これからも「戦争は終わっても終わらない」ことを胸に刻み、戦争のない平和な暮らしが続いていくように、自分にできることを精いっぱい努めていきたいと思います。













更新日:2026年09月01日