【開催レポート】竹を地域の“宝”に変えるには? 環境まちづくり座談会#2

更新日:2021年04月01日

3月25日、第2回環境まちづくり座談会を開催しました。今回は、市内外から25名の方にご参加いただきました。

 

まず、「環境まちづくり座談会」について農都環境課から説明。立場や地域をこえた対話によって、環境からまちを良くするチャレンジを生み出す狙いがあることについて説明しました。

 

つぎに、ゲストの菊川裕幸さん(元篠山東雲高校教諭)から、「ありっ竹使い切る!竹やぶを宝に変える方法」と題して話題提供をしていただきました。

はじめに、丹波篠山市内の竹林の現状について、つづいて竹の利活用の事例について説明いただきました。

西日本を中心に「放置竹林」が問題となっていますが、丹波篠山市内の竹林の面積は、1999年から2016年にかけて約1.2倍に拡大しているそうです。拡大の理由のすべてが管理の放置とは断言できないものの、市内でも拡大が確実に進んでいる様子が伺えます。

利活用の事例については、篠山東雲高校勤務時代に取り組まれた、竹チップ堆肥、丹波焼の焼成材、鶏のエサ、バンブーグリーンハウスなどの事例を紹介いただきました。

竹はさまざまな用途に使えるものではありますが、切り出して加工するまでに大きな労力がかかります。

そこだけを切り取って費用対効果が悪いと捉えるのか、竹林を整備すること自体のメリットも含めて捉えるのか、視点の変化も必要と指摘いただきました。

 

その後は、4~6人ずつ分かれたテーブルで対話を進めました。「もっと知りたいこと・疑問」、「やってみたいこと・あったらいいな」など感想やアイディアを付箋に書き込んで共有していきました。

この共有を行うことで、隣の人がどんなことで困っていたり、どんなことをやりたかったりするのかを知ることができ、さまざまな発想が浮かんでいました。

最後に、全テーブルの付箋をホワイトボードにまとめ、菊川さんに質問への回答やコメントをいただきながら、全体で対話を進めました。

竹チップの具体的な活用方法や費用対効果、竹チップの需要と供給のマッチングの必要性、マッチングのための仕組みや拠点・ネットワークづくりなど、活発に質問・議論が飛び交いました。

熱心なご質問も多く、あっという間にタイムオーバー。

終了後も参加者同士の交流や名刺交換が行われ、はやくもマッチングが生まれている様子も伺えました。

放置竹林の解消や竹資源の有効活用の取り組みは、まだまだ始まったばかりですが、今後も今回のような座談会を通して取り組みが発展することを期待したいと思います。

 

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