日本遺産とは?

更新日:2023年09月01日

丹波篠山市は文化庁より、2つの日本遺産の認定を受けました。

日本遺産とは!?…

日の丸のイラストが描かれた日本遺産のロゴマーク

日本遺産(にほんいさん、Japan Heritage)は、文化庁が認定した、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化や伝統を語るストーリーである。

 つまり、日本遺産(にほんいさん)は、文化・伝統を伝える「ストーリー」のことです。この制度は、文化庁が平成27年度から始めた制度で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに全国で100件のストーリーが認定することを目標に開始されました。

 日本遺産に認定された1つ目のストーリーは、平成27年に「丹波篠山デカンショ節 民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」というストーリーです。日本で第一号となる日本遺産に認定されました。2つ目は、平成29年には「きっと恋する六古窯 日本産まれ日本育ちのやきもの産地」というストーリーで2つ目の日本遺産に認定されました。
なお日本遺産の読み方は、「にっぽんいさん」ではなく、「にほんいさん」と読みます。

丹波篠山デカンショ節を踊る人とそれを見る人々の写真

(平成27年4月21日認定)

かつて城下町として栄えた丹波篠山の地は、江戸時代の民謡を起源とするデカンショ節によって、地域のその時代ごとの風土や人情、名所、名産品が歌い継がれている。地元の人々はこぞってこれを愛唱し、民謡の世界そのままにふるさとの景色を守り伝え、地域への愛着を育んできた。その流れは、今日においても、新たな歌詞を生み出し新たな丹波篠山を更に後世に歌い継ぐ取組として脈々と生き続けており、今や300番にも上る「デカンショ節」を通じ、丹波篠山の街並みや伝統をそこかしこで体験できる世界が展開している。

湯呑みや徳利などの焼き物がテーブルの上に並ぶ写真

(平成29年4月28日認定)

瀬戸、越前、常滑、信楽、丹波、備前のやきものは「日本六古窯」と呼ばれ、縄文から続いた世界に誇る日本古来の技術を継承している、日本生まれ日本育ちの、生粋のやきもの産地である。中世から今も連綿とやきものづくりが続くまちは、丘陵地に残る大小様々の窯跡や工房へ続く細 い坂道が迷路のように入り組んでいる。恋しい人を探すように煙突の煙を目印に陶片や窯道具を利用した塀沿いに進めば、「わび・さび」の世界へと自然と誘い込まれ、時空を超えてセピア調の日本の原風景に出合うことができる。

日本遺産とは(文化庁のホームページより抜粋)

「日本遺産(Japan Heritage)」は地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を,地域が主体となって総合的に整備・活用し,国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより,地域の活性化を図ることを目的としています。

世界遺産や文化財指定との違い

世界遺産登録や文化財指定は,文化財や文化遺産の価値を認めて、保護することを目的とするものです。
一方で日本遺産は,地域に点在する遺産を「面」として活用し,発信することで,地域活性化を図ることを目的としています。

目的の違い

世界遺産:保護する

日本遺産:活用し地域を活性化する

詳しく調べる 日本遺産とは!? 世界遺産とは!?

以下、文化庁のホームページより抜粋

世界遺産登録や文化財指定は, いずれも登録・指定される文化財(文化遺産)の価値付けを行い, 保護を担保することを目的とするものです。一方で日本遺産は, 既存の文化財の価値付けや保全のための新たな規制を図ることを目的としたものではなく, 地域に点在する遺産を「面」として活用し, 発信することで, 地域活性化を図ることを目的としている点に違いがあります。

日本遺産事業の方向性

日本遺産事業の方向性は次の3つに集約されます。

  1. 地域に点在する文化財の把握とストーリーによるパッケージ化
  2. 地域全体としての一体的な整備・活用
  3. 国内外への積極的かつ戦略的・効果的な発信

認定による効果

「日本遺産」に認定されると, 認定された当該地域の認知度が高まるとともに, 今後, 日本遺産を通じた様々な取組を行うことにより, 地域住民のアイデンティティの再確認や地域のブランド化等にも貢献し, ひいては地方創生に大いに資するものとなると考えています。

ロゴマーク関連

日の丸のイラストが描かれた日本遺産のロゴマーク

日本遺産のロゴマークは、使用マニュアルに従って各種印刷物等で使用することができます。使用する場合は、事前に申請し許可を受ける必要があります。

 なお、このロゴマークはグラフィックデザイナーの佐藤卓氏によって作成されたものです。このろごの、赤い丸は日本を表し, その下のバーコードののように見える黒い線の集まりは、目を凝らしてよく見ると、縦に長い文字でJAPAN HERITAGEと書かれています。このJAPAN HERITAGEという文字=線の集まりが、ひとつの「面」を形作っていて、日本遺産を点から線そして面で捉えるということを表現しているとのことです。

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電話番号:079-552-6907
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