03.青山歴史村(北新町)

更新日:2020年06月04日

篠山城跡のすぐ北徒歩約3分

青山歴史村の入り口を正面から撮った写真。

ここの建物は「桂園舎」と呼ばれ、財団法人青山会が管理し、もと青山家篠山別邸である。
江戸時代に篠山藩の年貢米を貯蔵する「御蔵」が大山、古市、福住にあって、御蔵係郡奉行はじめ諸役人が常駐していた。その大山の役所・役宅などを廃藩後に移築したものだ(「多紀郡郷土史考」ほか)。
昭和59年、青山会設立40周年を記念して、「振徳版木館」と「古文書館」を整備し、藩政関係の特色ある郷土史料の保存管理を充実するとともに、一般公開した。
版木(漢字書)1200枚余、藩制始末略(町・文)、藩政関係印判12個(町・文)、篠山城石垣修理伺の図面(町・文)、源氏物語絵図(須磨・明石(町・文))、鼠草紙絵巻(町・文)などが展示されており、ほかに「丹波篠山藩(青山家)古文書」(計3218点(町・文))や「青山会文庫の和漢書」(計650点(町・文))などを所蔵している。
内庭には石造金櫃(町・民)、篠山藩士で和算学者「万尾時春」の顕彰碑、「篠山城惜別の碑」などもある。
南の入口にある武家屋敷長屋門(町・文)は、北堀の東側角にあった、旧沢井家の建物を移したものである。江戸期の歴史を興味をもって見学することが出来る施設として訪れる人が多い。

「丹波篠山五十三次ガイド(改定版)」(平成7年8月発行)より
※地名・交通経路等は書籍発行時のもので、現在の状況とは異なる場合がありますのでご注意ください。