歯のはなしVol.139 オーラルフレイルについて (3)オーラルフレイル

「オーラルフレイル」についてお伝えします。

(3)オーラルフレイル

「オーラルフレイル」とは、直訳すると「口の機能の虚弱」のことで、身体の衰えの一つです。お口のフレイルの始まりは、舌の機能低下、食べこぼし、むせ、かめない食品が増える、口の乾燥などほんの些細な症状であり、見逃しやすく気づきにくい特徴があります。

この些細な衰えに気づかないまま積み重なると、お口の機能や食べる機能の低下、さらには心身機能の低下までつながる「負の連鎖」につながります。

オーラルフレイルをそのまま放っておくことは、とても危険です。オーラルフレイルの人は、年齢や病気など多くの要因を考慮しても、オーラルフレイルでない人に比べて身体的フレイルや筋力の衰え（サルコペニア）、要介護認定、死亡のリスクがおよそ2倍も高いそうです。

「お口のささいな衰え」は、近い将来全身が衰えるサインといえます。オーラルフレイルを早く見つけ、しっかり対応することが大切です。

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