教712 学びの多い 人権教育丹波地区大会(教育長ブログR6.7.31)

更新日:2024年07月31日

「差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する教育を確立しよう」を大会テーマとする、第71回兵庫県人権教育研究大会丹波地区大会が四季の森生涯学習センター他であり参加した。全体会の講演からも、その後の分科会からも、参加者の方からも貴重な気づきや学びを得ることができた有意義な大会だったじょう(~「じょう」は丹波篠山の方言を使っています)。

 

開会式で市長の代わりにあいさつした教育長は、「丹波篠山市では少人数を活かしたきめ細かな指導で、一人一人の個性を伸ばし、困りごとに寄り添い『誰一人取り残さない教育』を大事にしており、誰一人取り残さないのは『教育』『生活』分野はもちろん、人権においても当てはまる。誰一人差別や人権侵害を受けることの無い、全ての人の人権が保障された教育を進めたい。先日『アンコンシャス・バイアス』という講演を受けたが、『事実と異なる無意識の思い込み』は人の可能性を狭めたり、差別につながることもある。これを防ぐためには、日々学び続け、自分自身を絶えず見直していかなければならない。本日の大会がその貴重な機会なることを願っています」と話した。

 

関西外国語大学教授の新井肇さんの講演『いじめを生まない学校・社会をめざして~子どもと大人が手を携えてできること~』では、「安全安心な学校づくりには、多様性に配慮し均質化のみに走らないことが大事で、これからの社会では多様性を認め合い、自ら考え、主体的に行動して、責任を持って社会変革を実現していく姿勢・意欲が求められる」ことを学んだ。キーワードは『多様性』で、多様性を創り出すには特に自分と違うタイプや考え方を尊重することが大事だと思う(この部分は教育長の考えです)。

 

その後に行われた分科会では、いろんな分野のいろんなテーマで実践発表や話し合いが行われた(4分野9分科会)。教育長が参加した「人権感覚の素地や基礎を培う保育・教育の創造」分科会では、『自己肯定感を高めるとともに他の人権を尊重する生き方の基礎を培う保育・教育内容を創造しよう』をテーマに、丹波篠山市立大山幼稚園の秋山先生が「人や自然とつながり、思いやる子どもの姿をめざして」と題して、日頃の「異年齢のかかわり」や「自然とのかかわり」「地域の方との交流をとおして」行う実践を発表した。自然とのかかわりをとおして心動かす体験を重ね、生命の尊さに気づき、自分も人も大切にする子どもを目指して取り組んで行きたいという言葉が心に残った。

 

保育・教育関係者が多く参加され、自己肯定感をテーマに話し合われている会場で、どうしてもこれだけは訴えたいという思いが高まった教育長は、最後に少し時間をもらって以下のような話をさせてもらった。

 

「教育長という大役をやらせてもらっていると、いろんな人から声が届き、時には厳しい意見をいただくこともある。『何をしているんだ。そんなことで教育長が務まるか』というような声には心が折れそうになるが、そんな時自分を支えているのは『至らないところも多いが、自分にだっていいところはある』という自己肯定感だ。この自己肯定感は誰にとっても重要で、子どもたちがこれから生きていく土台となる大切なものです。どうか園時代にしっかりと子どもたちの自己肯定感を育ててください、お願いします」

 

どうしても伝えておきたい思いが言えてホッとして会場を出たところで、一人の男性が近づいてこられ、「自分は丹波市で釣り針を作る仕事をしていて、子どもたちに釣り体験をボランティアで提供している。自然体験を大事にする丹波篠山市でも広げられないか」ということだった。丹波篠山市では自己肯定感を高める自然体験を大事にしているという話が届いたようだ。自然は身近にあるが、なかなか踏み込むチャンスが子どもたちにとって、自然の川や池での釣り体験がその入り口になれば嬉しい。


 

このように、多くの貴重な学びが得られた人権教育丹波地区大会。その後教育長室で、このブログを書きながら学びを反すうしました。

人権大会1
人権大会2