生物多様性の新たな世界目標に向け「エジンバラ宣言」に賛同署名を行いました

更新日:2021年02月16日

今年開催される生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択予定の次期世界目標である「ポスト2020生物多様性枠組」に地方自治体の意見を反映することを求める「エジンバラ宣言」について、賛同署名を行いました。

エジンバラ宣言とは

2010年に愛知県で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、2011年から2020年までの生物多様性に関する世界目標「愛知目標」が採択されました。

今年、新たな世界目標「ポスト2020生物多様性枠組」が、中国・昆明で開催される生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択される予定です。

この新たな世界目標やCOP15における決議に、世界の地方自治体からの意見を反映させるため、スコットランド政府を中心に意見集約の取り組み(エジンバラ・プロセス)が進められてきました。

この取り組みの中でまとめられた文書が「エジンバラ宣言」で、スコットランド政府が主導して世界の地方自治体に署名を呼び掛けています。

エジンバラ宣言要旨

  • ポスト2020生物多様性枠組の実施について
    • 実施の主要な主体として、地方自治体が含まれることを歓迎する。
    • 生物多様性保全の実施と主流化を、国、地方自治体や多様な主体間での連携により強化する。
       
  • ポスト2020生物多様性枠組への決意
    • 目標の達成に向けて、国家戦略と整合した取組を行う。
    • 生物多様性保全のための資源動員を増加させ、生物多様性の主流化を推進する。
       
  • 締約国への呼び掛け
    • 地方自治体の果たす役割の重要性への認識を新たな目標に位置付けること。
    • ポスト2020生物多様性枠組に地方自治体を一層取り込むための新たな決議のCOP15での採択を支持すること。

国内の署名自治体について

日本では、生物多様性自治体ネットワーク(事務局:名古屋市)が主体となり、賛同署名が呼び掛けられています。

2月15日時点で、次の51自治体が賛同署名を行っています。1つの国から寄せられた署名の数としては、世界最多です。

道府県

北海道、宮城県、長野県、岐阜県、愛知県、滋賀県、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、高知県、徳島県、熊本県、鹿児島県、沖縄県

市町村

札幌市、北海道礼文町、岩手県金ケ崎町、仙台市、宮城県大崎市、宮城県登米市、栃木県小山市、さいたま市、埼玉県所沢市、千葉県野田市、千葉県いすみ市、東京都稲城市、神奈川県相模原市、新潟県佐渡市、石川県加賀市、石川県珠洲市、長野県松本市、名古屋市、愛知県豊橋市、愛知県岡崎市、愛知県豊田市、愛知県稲沢市、愛知県大府市、愛知県日進市、愛知県長久手市、愛知県東郷町、京都府木津川市、神戸市、兵庫県丹波篠山市、兵庫県豊岡市、広島県北広島町、山口県宇部市、福岡県北九州市、熊本市、宮崎県綾町、鹿児島県大和村

生物多様性自治体ネットワーク

COP10で採択された「愛知目標」の実現のため、自治体が生物多様性の保全や持続可能な利用に関する取組や成果について相互に情報発信を行う場として、2011年10月に設立された組織です。

丹波篠山市は、「生物多様性ささやま戦略」の策定を契機として、2011年11月から参画しています。

Webページ:生物多様性自治体ネットワーク

今後の予定

署名は、スコットランド政府に送付され、順次、スコットランド政府のWebページに掲載されます。

エジンバラ宣言は、COP15の準備会合や国際自治体会議などの生物多様性条約関連会議(いずれも本年開催予定)において、世界の自治体を代表する声として発表される予定です。

この記事に関するお問い合わせ先

農村環境課 創造農村室
〒669-2397 兵庫県丹波篠山市北新町41(本庁舎 2階)

電話番号:079-552-5013
メールフォームによるお問い合わせ